立ち止まる勇気はお持ち?

いやだ
[歩けなくなりそうだ]

 



 

誇れるよ

わりとぼくは元気です
[まだ 進めます]

 

誰よりも高く!

ライト兄弟
[これだけで世界を手にいれた気がした]

 



 

日本昔話

飯をくれ
[雉もなかずばうたれまいに]

 



 

これだけでも進めたろ

さぁ いこうか
[これでじゅうぶん]

 



 

大音量ならして

声が聞こえないと君は言う
[すきなものだけ聞いてる癖に]

 



 

かえってこない君へ

たんぽぽ
[自由と云う別れをする]

 



 

歯ブラシ

きれいになった?
[汚れはとれた?]

 



 

其れが全てで十分だった

小さい頃はきっとこんな世界で
[これが地球です]

君が回す地球。[あの重さも錆の匂いも蜘蛛の巣も。覚えてる]

 



 

見上げずとも


[影]

見上げることはなく。[足許に感じる]

 



 

覆う

地面
[神様が遊んだ色彩]

神様、遊んだな。[笑っちゃうくらい!]

 



 

うまく堕ちれればいい

柔らかな場所に着地する
[砂であるとは限らない]

覚悟はあるか?[歯を食いしばれ]

 



 

飛蝗の視線

飛べ!!
[あの湿った地面に]

海に飛び込んだ猿が人間になったらしい。[じゃぁ、地に降りた鳥は?]

 



 

枯れた春

人殺しの夏
[春を喰らって夏になる]

気づいたら、傍らに居ない。[失ったことすら知ることは無いんだよ]

 



 

波じゃないよ

今日の風
[あたたかい位 吹いてるよ]

自分以外の存在で気づく。[誰かにとって、自分もそうなんだろうか?]

 



 

根付いて芽吹

大地の血色
[人が作れぬスミレ色]

人も自然も作れぬというのに。[なら僕らは、何処で「青」を知ったの?]

 



 

天道虫は太陽を目指す

逃げ場を探す
[迷ってしまう]

上りつめた其のてっぺんから、飛びたつ勇気はありますか?[其の震えは武者震いだろ]

 



 

花は咲く為に

枯れるなら 咲かせない
[掌が乾く]

失う重さ。[骸の軽さに寒気がするのに]

 



 

あぜみち

靴が汚れてしまうよ
[かまわないんだよ]

足を汚さないためにあるんだ。[汚れるほど歩いたことを確認するんだ]

 



 

くだらないことだよ

なんて書かれてた?
[引き倒して踏みにじって]

もう土に汚れてしまったよ。[かなしいね]

 



 

何時の間にか

小さくなったトンネルに
[あの向こうの夢の国にはだからいけない]

何故、戦うべき場所に戻らない。[あの物語は嫌いだ]

 

 



 

何時か此処が似合えばいい
[そんな人間を尊敬する]

日本の色は、世界の色に独立してるらしい。[区分できない感覚と云う世界]

 



 

俺の愛車はチャリンコさー

休息
[つまり走り出す事前提ってこと!]

待っているものがあるから、今に意味が出来るんだ。[望んでも。望まなくても]

 



 

メロスの道

続くんじゃなくて
[続けなければ]

君の為に走ったわけじゃない。[今止まると、苦しいから]

 



 

親切×深雪

お持ちしましょうか?
[返事を待つ]

どちらも降り積もるもの。[冷たくて白くて触れない]

 



 

香る


[切り口]

むせかえる。[湿った断面]

 



 

靴紐を結べ

目指す場所
[だから歩かなければ]

どれだけ近づけた?[望遠鏡越しの距離感]

 



 

其れでも誇れる

実った夢
[ゴツくて硬くて面白くもない]

色鮮やかでもない。[握り締めろ]

 



 

何からするべきか

耕せ
[途方に暮れる]

最初はそんなもんだ。[泥みたいに疲れるだけで]

 



 

おにさんこちらてのなるほうへ

かくれんぼ
[探す勇気に拳を握れ]

彷徨う間の孤独。[待つ間は息苦しい]

 



 

僕ら 色が無いと駄目だね

無彩色という 暴力
[殺されるかと 思った]

人は死を黒で悼むのに[南国の砂浜は珊瑚の死骸で]

 



 

綺麗って言葉が好きなのに

君が作ったものだよ
[何故 水に捨てるんだ]

抱える矛盾から目を逸らせ[目蓋の裏でおいつかれた]

 



 

人だって同じさ


[世界すら歪むんだ]

其れを恥じてはいけないよ。[弱いわけじゃなくって]

 



 

きっと全てが四葉で

君に茂る緑
[掘り返しは、だからしないよ]

死は悲しいだけのものだね。[其処に咲く幸せ]

 



 

君は春だという

満ち足りた?
[春になったよ]

潤して放り投げて何時か忘れて[満たした其れの味を覚えていない]

 



 

行ってはいけないよ

あの下で
[あの下へ]

埋めたのは死体じゃなくって。[掘り出せない恋心]

 



 

誰のため

枝を切られて
[生かすため]

わたしのためと君は言う。[うそだよ。飛べない君のため]

 



 

> 人間不信と云う世界の狭さ

泣きたい訳じゃないよ
[笑わないだけだよ]

笑う努力はしてみたかい?[君が嫌いな世界はどの世界だろう]

 



 

何時か大地に孵って

死の痕
[君の跡に寝転んで空を見て]

けど抱きしめ返してはくれないね。[片思いからまたはじめよう]

 



 

君は愛なんて異国の言葉を口にする

忘れたんじゃないよ
[置き去りにしたんだ]

引き返す理由の正当性を求めて。[言い訳しなきゃ背を向ける勇気もない]

 



 

無数の腕

手を伸ばす
[届きゃぁしない]

それに安堵する。[確かめるための行為]



 

君が殺した神様は

あの向こうに
[鼓動が呟く]

小さい頃はカミサマが居て。[じゃぁ、今は?]

 



 

むせ返るような

獣道
[踏みしめる勇気は無い]

もののけ姫よりラピュタが好きだ。[でもナウシカも宅急便も好き]

 



 

塗り固めたのに

それも命だと 認めてやれ!!!
[何故 微笑んでしまうんだろ]


そんな人間の矛盾が好きで好きでたまらない。[知覚と理解は魂への距離が違うらしい]

 



 

焦げる匂いがした

朝が 焼く
[死の蒸発]

瞬きのたびに死ぬ世界をカメラが映す。
人の目にも映らなかった世界をカメラが映す。
なおい氏の写真にお会いしてあの衝撃は、物凄い例えにくい。
なんだろう。ただ、ヘレンケラーの気持ちが分かった気がした。
水と云うものを理解した瞬間。文字と云うものを理解した瞬間。
理解じゃなく、知覚なんだろうか。もっと、魂とかに近い言葉を知らないからもどかしい。
たまらないなーぁ…。
そういえば、夏はライブとかいってみようと思います。
あわわ!どうしよう!どうもしないだろうですが!
其れでも、本人が生きている(失礼)のを現実的に感じることが!どうしよう!ですよ!



まぁ。あたしったら。おとめだわ。

 



 

玩具箱

ふかくしまった おもちゃばこ
[もう中身が見え無い]

何時から開くことを忘れたんだろう。[あんなに飽きずに眺めてたのに]

 



 

足跡の数も忘れた

何度朝を迎えても まだ 旅の途中
[だから 何度でも歩き出す]

正直うざく。
格好悪く。
醜く。どうしようも無く。辛く。
後悔ばかりで、苦しさしか残らず。
疲れてどうしようもなく。笑う事すらせず。
飽和の内に、また動きだす時間がきて。
早く夜になれと祈るばかり。



無理して生きてる。
無理が自然体。
其のうち休めると、どっか舐めてみてるんだ。

 



 

a m e n

これが 君の 聖水
[飲み干せ!!]

僕らは聖水じゃないよ。
どんなにしたってミックスジュース。
純水なんかでいられないよ。
暖かさにも、冷たさを持って。
喜びの中に、皮肉を雑じえて。
寂しさの中に、安堵をもった。
100lなんて無理言うなよ。
どうしたって僕らはミックスジュース。
頑張ったって原汁5l。
虹のように色を分けるな。
僕らはどうやったってミックジュース。
朝焼け混色。夕焼けの彩色。
ヒトツなんかで、終われない。



 

汗でうまく握れない

夢の前なんざぁ 無様なモンだよ
[だから 作り上げてみせてよ]

完成された他人の夢に、夢見んなよ。
どれだけの努力があったと思うんだよ。
知らずに、口開けてみてんなよ。
始まりは皆、粗末で。

 



 

甘え

囚われたのか 諦めたのか
[何時まで そこに いるのですか?

大丈夫とか聞かないでくれ。
大丈夫としか、応えられないから。
大丈夫だと、答えなければならないから。
分ってるんだ。
だから、気づかせないで。
僕は強いよ。
知ってるよ。
これじゃぁ、まだまだいけるよ。
痛くても。辛くても。苦しくても。悲しくても。切なくとも。
まだ、進めるよ。
全然、進めるよ。
気づかせないでよ。
僕の強さを。
甘い汁をすっていたいんだ。
優しさに浸かって居たいんだ。
進めない理由が欲しいんだ。
やめてしまえる、理由が欲しいんだ。
よりかかっていたいんだ。
其れを口にするばかりだ。
まだ、重い足を進ませる。
気づかせないでよ。
僕の強さを。

 



 

「汚ねー…」

君が空に綺麗と笑った頃
[僕は足許を見ていて]

惚れてしまうよ。そんな事を言われたら。

 



 

人生標識

おまえ!ムリゆうなよ!
[脅えて進めと君が言う]

すれ違い注意。
だから、言葉にしなければならない。
すれ違い注意。
僕らは少しばかり、不便な生き物だから。
すれ違い注意。
伝える努力を怠ってはいけない。
すれ違い注意。
そういう不便さがはがゆくて。
すれ違い注意。
なんだか、少し、微笑んでしまう。
 



 

大人の味
 

題:きっと 醒めた 珈琲味で
何時かは平気な顔で飲み干すんだ

子供に大人を見る目で見られている事に気づき、愕然とした。
結構、衝撃で。びっくりして。立ち尽くした。
子供が思う、自分は大人でありますか。
大人はきっととても正しくて。間違わなくて。そういうイキモノで。
大人って生き物で。
自分とは別のもので。そう、なんとなく思っていた頃があった。
今もやっぱり、「大人」はいて。あの頃の大人とは随分と違うけど、其れは大人で。
己よりは年上で。
だから、年下と云う意味での子供に甘んじることができる。
自分よりは「大人」な彼らも、そうなんだろうか。
其れは親であったり、近所でもいい。
そう云う意味で、理想であった「大人」によりかかる「子供」な自分を保てるのかしら?
何時か、自分より生きてる人が居なくなる、その時までくらいは。
そうやって、「大人」に甘えるんだろうか。
ピーターパンを思い出す。
大人を選んだ彼は、其の時、何を思ったんだろう。
そんな事を、なんとなくバスの中で思った。(暇だから)